Windows 10 Technical Preview 実機インストールしてみます。1 インストール準備編
先日公開されたばっかりの新OS Windows 10 のテクニカルプレビューをNEC Lavie L LL550/LGにインストールしてみます。
この機種は約8年前のモデルで、プリインストールOSはWindows Vista Home Premium 32bitでした。そこからWindows 7 Professional 64bitに載せ替えて運用していましたが、処理速度が遅かったのでCPUをデュアルコアに換装しました。その様子は後日紹介したいと思います。
(いつ紹介できるか分かりませんが…)
それでは早速インストールと言いたいところですが下準備をしなければ失敗するでしょう。
まずはインストール方法を決めましょう。インストール方法は大きく分けて3つあります。
1 新規インストール
一番シンプルな方法です。いままで入っていたOSを消して新しいOSを入れる方法です。
トラブルの心配がありませんが、今まで使っていたOSを消してしまいますのでソフト類はすべてインストールし直すことになります。
2 アップグレードインストール
今までのOSの上に上書きでインストールする方法です。この場合だと今までのOSで使っていたソフトや設定がそのまま引き継げます。
ですがアップグレード元のOSの制限があり、元のOSによってはこの方法は使えません。
3 デュアルブート
今までのOSと新OSを共存させます。起動時にどちらのOSを起動するかを選ぶ画面が出ます。その画面でどちらのインストールするかを選ぶことができます。
デメリットとしてブート関係のトラブルが多発する可能性があります。
今回は3 デュアルブートを選びます。
次はデータのバックアップとインストール領域の用意です。
万が一のこともあるので、回復ポイントと必要なデータのバックアップ、インストールしたソフトの一覧をとっておいてください。
Windowsのインストールには最低でも16GBは必要です。できれば40GBは用意しておきましょう。
ドライバも先に用意しておきましょう。
メーカー製のPCは特殊なドライバが必要な場合が多く、Windows updateだけではまかないきれない場合がほとんどです。
特にフェリカポートやマルチカードリーダーが認識されずに不明なデバイスとして表示されます。
またグラフィックのドライバも用意しておいた方がいいでしょう。インストール後にデスクトップの解像度がおかしい場合はドライバがインストールできていないので別途インストールしなければなりません。
ちなみに用意するドライバはWindows7用かWindows8用で大丈夫です。さすがにまだ10用のドライバを配っているところもないでしょうし…32bit 64bitはちゃんと合わせてくださいね。
インストールするにはインストールメディアが必要です。
DVDでインストールメディアを作ってもいいですが、今回は手軽にUSBメモリをインストールメディアにします。
まずはWindows Insider ProgramからWindows 10のテクニカルプレビューを落としてきます。ダウンロードにはMicrosoftアカウントが必要です。
そのあとコマンドプロンプトでインストールメディアを仕上げます。
空のUSBメモリを用意してください。
Windows8の標準マウント機能やDaemon Tools Liteなどを使ってダウンロードしたWindows10のイメージファイルを仮想ディスクにマウントします。
コマンドプロンプトを右クリック→管理者権限で実行 をしてください。
次のコマンドを実行してください。
diskpart | diskpartを起動 |
list disk | 接続されているディスクを表示 |
select disk [USBメモリのディスク番号] | list diskで表示された番号を指定 |
clean | USBメモリ内のパーティションを削除 |
create partition primary | プライマリパーティションを作成 |
select partition 1 | パーティションを選択 |
active | アクティブパーティションとしてマーク |
format fs=fat32 quick | fat32でフォーマット |
assign | ドライブレターを割り当て |
exit | diskpart 終了 |
xcopy [仮想ドライブ]:\*.* /s/e/f [USBメモリー]:\ | インストールファイルをUSBメモリにコピー |
cd /D [仮想ドライブ]:¥boot | bootフォルダに移動 |
bootsect /nt60 [USBメモリー]: | USBメモリにブートセクタを書き込み |
diskpartでの操作は慎重にしてください。ドライブの選択に失敗すると大切なデータが飛んでしまいます。
次回はインストール編です。